SIRIUSギャラリー : 過去の扉画像(2001年11月〜)

このページの画像をご利用になる場合は、下記のメールアドレスに連絡した上で、
「名古屋大学・国立天文台 提供」とクレジットしてください。

mail address


[エリダヌス座の渦巻銀河 : NGC1232] [りゅうこつ座の星形成領域 : Keyhole Nebula]
撮影:2001年10月20日
画角:6'.0×6'.0
積分時間:30秒 × 110
JHKs3色合成

高画質画像
(JPG File, 558kB)
低画質画像
(JPG File, 201kB)
撮影:2001年6月7日
画角:6'.5×6'.5
積分時間:5秒 ×60
JHKs3色合成

高画質画像
(JPG File, 996kB)
低画質画像
(JPG File, 347kB)
地球から約6,500万光年の距離にある銀河。
非常に天気のコンディションの悪い中で撮影したため、
像が大きくぼけてしまい、細かい構造は見えない。
それでも、銀河の中心部と腕の部分では明らかに色が
違うことがわかる。これはその部分を構成している星の
年齢が違うため。
画面左端には伴銀河がかすかに写っている。
地球から約9,000光年の距離にある星形成領域。
可視光で見ると中心部に縦長の暗黒部分があるので、
「鍵穴星雲」の名がついた。
近赤外線で撮影したこの画像では、「鍵穴」は周りの
ピンク色とは少し違う、赤茶色の部分として見えている。
ピンク色に光っている星雲よりも手前にある星間ダストが、
後ろからの光を吸収しているため、このように見える。
視野右下に写っているのは、エータ・カリーナと呼ばれる星。
質量が太陽の100倍以上ある星で、近赤外で非常に明るく、
この画像では完全に検出器が飽和してしまっている。
その左側に見えている赤と黄色のドーナツ状のものは、
カメラ内部の光学系によるゴースト像。
[おとめ座の渦巻銀河 :
    ソンブレロ銀河 (M104)]
[からす座の衝突銀河 :
  アンテナ銀河 (NGC4038/39)]
撮影:2002年1月21日
画角:6'.6×6'.8
積分時間:30秒 × 10
JHKs3色合成

高画質画像
(JPG file, 928kB)
低画質画像
(JPG file, 312kB)
撮影:2002年1月29日
画角:7'.2×7'.2
積分時間:5秒 × 10
JHKs3色合成

高画質画像
(JPG file, 1,180kB)
低画質画像
(JPG file, 388kB)
地球から約5,000万光年の距離にあるSa型の渦巻銀河。
大きなバルジと中央部を横切る暗黒帯が特徴で、通称
「ソンブレロ銀河」と呼ばれている。
暗黒帯は、銀河のディスクに分布したダストによるもの。
近赤外線はダストによって吸収されにくいため、可視光の
画像に比べてSIRIUSの画像では、暗黒帯がめだたない。
銀河の周りに淡く広がったハローの中にぽつぽつと
見えている小さな点は、その一つ一つがM104に属する
球状星団。

2つの渦巻銀河の衝突現場として有名なアンテナ銀河。
地球からの距離は約6,300万光年。
今回の撮影は露出時間が短いものだが、銀河の衝突部分の
複雑な構造が見え、活発な星形成が起きている様子がわかる。
名前の由来であるアンテナ状の構造は、銀河本体部分に
比べて非常に淡いため、本体の構造と同時に表現するのは
難しい。今回の画像では、アンテナの根元部分だけが
かすかに見えている。

[彗星 C/2000 WM1 (LINEAR)] [うみへび座I銀河団 Abell 1060]
撮影:2002年2月8日
画角:7'.0×7'.2
積分時間:5秒 × 5
JHKs3色合成

高画質画像
(JPG file, 559kB)
低画質画像
(JPG file, 206kB)
撮影:2002年2月5,10日
画角:11'.8×7'.8
積分時間:30秒 × 30
JHKs3色合成

高画質画像
(JPG file, 947kB)
低画質画像
(JPG file, 424kB)
2000年11月16日にリンカーン研究所の小惑星探査
望遠鏡(LINEAR)によって発見された彗星。
2001年12月ごろに日本から見えていた時は6等台の
明るさだったが、近日点通過後、2002年1月末に
バーストを起こし、2.5等にまで急激に増光した。
この画像はバースト直後の2月8日に撮影されたもの。
バースト時に彗星が北半球から見えない位置にあった
ため、台湾の研究者からの観測依頼を受けて撮影した。
太陽系から1億5千万光年の距離にある銀河団。
銀河団の中では近傍に位置するものの一つで、100個以上の
明るい銀河が数平方度の範囲に集まっている。
この画像は銀河団の中心部をSIRIUSで2視野分撮影し、
つなぎあわせたもの。銀河団の中のごく一部の領域だが、
大小あわせて10個以上の銀河が確認できる。
なお、画面左上から延びる光のすじは、画面の少し外に
ある明るい星の、望遠鏡のスパイダーによる回折光。
[ちょうこくしつ座の棒渦巻銀河 :
             NGC55]
[みなみのかんむり座の星形成領域 :
              R CrA]
撮影:2001年6月15日
画角:20'.3×13'.6
積分時間:30秒 × 10
JHKs3色合成

高画質画像
(JPG file, 2,167kB)
低画質画像
(JPG file, 588kB)
撮影:2001年10月29日
画角:5'.8×5'.7
積分時間:5秒 × 10
JHKs3色合成

高画質画像
(JPG file, 1,625kB)
低画質画像
(JPG file, 528kB)
太陽系から690万光年の距離にある棒渦巻銀河。
NGC253に次ぐ、ちょうこくしつ座銀河群の
主要メンバーである。距離が近いため、銀河を
構成する星が1つ1つに分解されて見えてきている。
左側に引き延ばされた特徴的な形は、隣の銀河
(左端のちょっと明るい部分)との相互作用に
よるものと考えられている。
太陽系から500光年の距離にある、暗黒星雲に
埋もれた星形成領域。太陽質量の1〜2倍までの
軽い星が生まれている現場である。中央やや左上に
ある明るい星が「みなみのかんむり座R星(R CrA)」と
呼ばれる変光星。まだ主系列星に達していない若い星で、
不規則に変光している。
その周りにある赤い星たちも、同時期に生まれた若い星。
これらの星が生まれる母体となった暗黒星雲も見えている。
[じょうぎ座の銀河団   Abell 3627] [ハービック・ハロー天体   HH 46/47]
撮影:2001年6月26日
画角:21'.2×21'.2
積分時間:30秒 × 20
JHKs3色合成

高画質画像
(JPG file, 2,043kB)
低画質画像
(JPG file, 688kB)
撮影:2001年1月26日
画角:5'.0×5'.0
積分時間:30秒 × 30
JHKs3色合成

高画質画像
(JPG file, 1,202kB)
低画質画像
(JPG file, 408kB)
グレートアトラクターの中心的存在と考えられている銀河
団。私たちの銀河系は他の近傍の銀河とともに「グレート
アトラクター(巨大引力源)」と呼ばれる方向に引き寄せ
られて動いているが、その方向は天の川によって隠され、
引力源の正体はよく分かっていなかった。
1990年代半ば、この方向にある銀河団Abell 3627が、満月
ほどの面積に500個近い銀河が集まった大銀河団であると
判明した。この銀河団がグレートアトラクターの質量の
約1割を担っているらしい。
近赤外線は星間物質による吸収を受けにくく、天の川の
背後の銀河を探すのに適している。この画像にもたくさんの
銀河が映っている。
 星間ガスから星が生まれる過程で、原始星の周りには星周ディスクが
でき、極方向にはジェットが吹き出す。ジェットは周囲の星間物質と
衝突し、発光する。このような天体はハービック・ハロー天体と呼ば
れている。HH46/47は南天の代表的なハービック・ハロー天体の1つで、
地球からの距離は約1,500光年。
 この画像では、画面中央から左上と右下に吹き出したジェットが
原始星の母体の分子雲を吹き飛ばしてできた空洞の壁面と、ジェットの
先端部が分子雲と衝突している部分が、光っているのが見えている。
原始星本体は画面中央の亀裂部分にあるが、星周ディスクに隠されて
直接見ることはできない。 (解説入りの図はこちら(英語)