鏡について

 「IRSF1.4m望遠鏡」の1.4mというのは主鏡の直径のことです。この数字(=鏡の直径)が大きいほどたくさんの光を集めることができ、 より暗い天体を観測することができます。
 また、「近赤外望遠鏡」となっていますが、この望遠鏡は光(可視)望遠鏡としても使用できます。 通常、可視望遠鏡の鏡はアルミメッキがほとんどですが (もちろん屈折望遠鏡ではガラスを使用します)、 近赤外望遠鏡では鏡の表面を金メッキや銀メッキすることがあります。 というのも、金や銀の方が近赤外線の反射率が高いからです。 (波長1.5μmの近赤外線での反射率はアルミが約97%に対して、金、銀は約99%) しかし、この望遠鏡ではアルミメッキの鏡を使用しています。 したがって、近赤外専用望遠鏡というわけではありません。

主鏡(左)と副鏡(右)(副鏡はカバーが……)


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物理金工室の南ア1.4m望遠鏡ページ