IRSF1.4m望遠鏡制御系概要


制御系システム図


 上の図はIRSF/SIRIUS制御系システムの概要です。 SIRIUSカメラを1台のWSが、望遠鏡を2台のPCが、そしてドームを1台のシーケンサが制御します。 これらは1台のLinuxを経由してネットワークで繋がっており、 実際の観測では、SIRIUS制御用WS 1台から全ての命令を送ることができます。

 また、IRSF1.4m望遠鏡は経緯儀式架台を採用しています。 多くの望遠鏡で用いられている赤道儀式架台では、 地球の回転軸と平行な軸(極軸)を地球の自転と同じ速度(等速)で 回転させることで天体を追尾します。 これに対して、経緯儀式架台では方位を指向する方位軸、高さ方向を指向する高度軸、 そして視野が回転するのを防ぐ装置回転軸の3軸を、 常に速度を変化させながら天体を追尾します。
 このような制御をおこなうためには、

1. 短時間での天体位置計算の繰り返し

2. 広い速度範囲での精密な望遠鏡駆動制御

が必要です。 私たちは上記の2つの要素の開発に成功し、 高精度な経緯儀式架台の制御を実現しました。



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